活動報告

日本臨床歯科学会広島支部(広島SJCD) 活動報告

2025年09月07日 例会活動報告

令和7年9月7日(日)、広島県歯科医師会館において令和7年度第2回日本臨床歯科学会(SJCD)広島支部例会が開催されました。午前・午後を通じて4名の先生方より会員発表が行われ、審美修復、咬合再構築、包括的診断、そして気道管理に関する多角的な内容が提示されました。
まず、原田篤志先生からは「外傷歯の歯冠変色における審美障害の症例相談」が報告されました。小児期に受傷した外傷による変色の審美的障害を訴えられた症例をもとに、ホワイトニングやベニア修復の予知性、ならびにベニアの素材についてやベニア・クラウン修復の適応について考察されました。また、咬合高径や顎顔面形態と気道の関係、睡眠呼吸障害のリスク評価に関する知見も提示され、矯正治療前後における呼吸機能検査の重要性やMFTの必要性について議論が広がりました。
続いて、櫻井博之先生からは「臼歯部咬合支持の回復による症例」が発表されました。櫻井先生が命名された“ポンチョテクニック”にて、大臼歯部骨欠損部の再生療法とGBRを同時に行うことで良好な結果が得られた症例を提示されました。さらに、犬歯ガイドが確立できない場合のグループファンクションの設定方法など、咬合再構築における戦略的アプローチが示されました。長期予後を見据えた臼歯部咬合支持の確立がいかに重要であるかを再認識させられる内容でした。
次に、延本全彦先生からは、「レーザー治療の臨床応用」についてご講演いただきました。低出力レーザーや高出力レーザーなどレーザーの基本についてや、患者が歯科治療に抱く不安(治療期間や痛みなど)を示し、短期間・低侵襲で長期的に安定する治療の重要性を強調されました。具体的には炭酸ガスレーザーや半導体レーザーの臨床応用を提示され、歯肉切除や歯冠延長術における有効性、術後経過の改善、高齢患者における低侵襲治療の可能性について、症例を交えてご説明いただきました。
最後に、飯田啓介先生からは、「Life-saving Dentistry 気道を考慮した歯科医療」についてご講演いただきました。Spearの提唱する EFSB(Esthetics, Function, Structure, Biology) の枠組みに基づき、近年はAirway(気道)が最上位に位置づけられるようになったことを紹介されました。tertminal dentitionの考え方も解説していただきました。その内容は審美面では上顎前歯の適切な露出度を年齢に応じて調整すること、機能面では咬合再構成のためのインプラント配置の原則についてです。さらに、睡眠時無呼吸症候群(OSA)が全身疾患リスクや生活の質に大きな影響を及ぼすことも示され、典型的リスク群を例に診断の重要性を述べられました。口腔内装置(myTAP、メッツアプライアンスなど)の有用性や、MFTによる舌機能に対する効果を提示されました。小児では鼻呼吸の確立と早期介入の重要性を強調されました。
今回の例会は、審美修復から咬合支持、包括的診断、さらに気道や睡眠時無呼吸といった全身管理までを包含する内容となり、参加者にとって極めて示唆に富む機会となりました。歯科臨床の多様な課題を多角的に学ぶことで、より高いレベルの診療提供につながるものと期待されます。

令和7年9月7日 例会活動報告

展示参加企業様(順不同)

ストローマン・ジャパン株式会社
ストローマン・ジャパン株式会社

科研製薬株式会社
科研製薬株式会社

デンツプライシロナ株式会社
デンツプライシロナ株式会社

相田化学工業株式会社
相田化学工業株式会社

株式会社モリタ
株式会社モリタ

ノーベル‧バイオケア‧ジャパン株式会社
ノーベル‧バイオケア‧ジャパン株式会社

株式会社メディカルネット
株式会社メディカルネット

株式会社ヨシダ
株式会社ヨシダ

株式会社ストランザ

株式会社シンフォニカル
株式会社シンフォニカル

 

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