活動報告

日本臨床歯科学会広島支部(広島SJCD) 活動報告

平成28年6月5日広島SJCD例会報告

タイムスケジュール
09:30~    例会開始、高井会長挨拶
09:50~11:30 会員発表
11:30~12:30 小濵 忠一 先生ご講演(会員限定講演)
13:00~13:30 ランチョンセミナー(協賛業者さま)
13:30~16:00 小濵 忠一 先生ご講演(一般講演)
16:00 閉会

2016年6月5日、岡山国際交流センターにSJCDインターナショナル理事の小濵忠一先生をお招きして、広島SJCDの例会が開催されました。数多くの著書を執筆しておられる小濵先生の、真摯でひたむきな臨床への取り組みを数多く感じる貴重な機会となりました。

1)会員発表

① 川本 亨 先生(クリスタルデンタルクリニック)
② 小田 師巳 先生(おだデンタルクリニック)
③ 佐名川 徹 先生(さながわ歯科クリニック)

欠損部への補綴アプローチには様々な方法があり、各先生とも異なるアプローチで日々研鑽を積まれた成果を発表されました。
また、来月に控えたSJCD合同例会には小田 師巳先生が広島SJCD代表として発表されます。その素晴らしい症例が、小濵先生のアドバイスを受けて更に磨きがかかることを期待してやみません。

2)小濵 忠一先生ご講演 				  

午前の会員限定講演では、『審美的な歯頚線確保のための治療戦略』と題して、歯肉レベルの異なる同名歯に対して補綴的対応を行うのか、または矯正的対応や外科的対応を行うのか、その判断基準についての説明がありました。インプラント治療においても、当然歯肉レベル・カントゥアの調和を図るために治療戦略を立てる必要があり、とても学びの多い講義でした。
午後からの一般講演では、『インプラント治療におけるCAD/CAM応用の優位性』というタイトルのもと、近年進化し続けているCAD/CAMの変遷と臨床応用について、ご自身の長期経過症例を通してご講演いただきました。従来のサージカルテンプレートの欠点を補う現在のGuided Surgeryは幅広い症例において、計画通りに正確にインプラント埋入を行えるなどのメリットがあり、症例を選ぶ必要はあるものの、その優位性は非常に高くなってきています。複雑なケースになるほど、インプラント埋入位置は非常にシビアになるため、再現性の高いCAD/CAMの応用と今後の発展についておおいに感銘を受けた1日でした。

小濵 忠一先生の臨床にはその裏付けとなる確実な論文的根拠があり、論文を懐疑的に慎重に検証し、信頼するに値する論文に従って治療を進めておられます。難易度の高い治療を確実に遂行できる臨床技術が、論文的根拠を更に実現可能なものに押し上げており、それが今日の小濵先生の臨床結果として長期安定症例につながっていると感じます。先生の非常に厳しいご意見もありましたが、その裏には後輩に育ってほしいという愛情も垣間見え、広島SJCD会員が一丸となって成長し、それに応えなくてはならないと改めて感じるご講演でした。

 

<今回の展示参加業者様(50音順)>

 

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