活動報告

日本臨床歯科医学会広島支部(広島SJCD) 活動報告

広島SJCD2月例会開催報告

 2月19日日曜日に本年度最後となる例会が広島市内で開催されました。今回は昨年度好評だった、歯科衛生士、歯科技工士、歯科医師が一緒に勉強する「チームの実力アップ」のための例会でした。
 先ず会員歯科衛生士2名の発表がありました。

 白石絢子(山口県宇部市 医療法人裕歯会 たかい歯科・矯正歯科クリニック 歯科衛生士):「患者さんとのラポール構築の難しさについて」
口腔内の状態だけでなく、患者の性格・生活習慣・食生活・モチベーションなどのバックグラウンドを踏まえて、口腔内と全身の健康維持の大切さを伝える事が重要であるかについて気づいた症例について発表されました。

 杉原美加子(広島県尾道市 医療法人社団 鶴栄会 砂田歯科医院 歯科衛生士):「ウオーキングブリーチとホームホワイトニング併用の審美障害改善症例」
医療側の思い込みに陥らず、患者の希望を十分に引き出して、治療内容と治療計画の十分な説明を行い患者の理解の上に治療を行う事で患者満足が得られることを症例を通して実感し、カウンセリングとコンサルテーションの重要性を再認識したと発表されました。

 3名の特別講師のうち午前中は、大野真美 先生(大阪市中央区 カガミ歯科医院 歯科衛生士)の特別講演「マイクロスコープを活かした臨床スタイル」でした。歯肉縁下が見える事で、歯肉を傷つけない歯石除去ができるだけでなく、患者の病識を高める効率的なコンサルテーションが可能で、インフォームドコンセントを得る極めつけのツールとしてマイクロスコープを日常的に使用している状況を動画を多用してプレゼンテーションしていただきました。また、このツールを通して強く結ばれていく患者さんとの信頼関係に、歯科衛生士業務のやりがいが生き甲斐となっている姿を感動的にお話し頂きました。

 午後の最初は、第1回インプラントCAD/CAMミーティングで基調講演もされた、十河厚志 先生((株)Dental Digital Operation 代表取締役 歯科技工士)から、特別講演「Digital 技工の現状と近未来」と題して、インプラントを中心としたデジタルツールを使った技工について現状と今後の展望について詳しくお話し頂きました。自分の毎日を振り返ってみても、デジタルツールなしでは考えられない診療態勢になってきていることを再認識しました。技工操作だけでなく、技工士とのコミュニケーションもデジタルで行う事で信頼感が増していることからも、デジタルツールが使えなくてはより良い治療結果を提供する事ができない時代になって来ています。その点からも十河先生が、日本歯科技工士会生涯研修認定講師を務められている意味の深さを感じました。

 最後はフリーランス歯科衛生士の谷垣裕美子先生の御講演で、演題は「限られた時間でも患者様に満足していただける1人で行うメインテナンススキル」でした。今回の例会に当たり、この長い演題をリクエストさせていただいたところ、見事に明日から役立つスキルとマインドを会場全体を巻き込んだプレゼンテーションで大いに盛り上げ、そして一日を締めくくっていただきました。

 2名の会員歯科衛生士と3名の特別講師の講演に共通していた、堅牢なコミュニケーションの上に乗ったたゆまぬ向上心によってもたらされる歯科医療サービスが、広島SJCD全会員の目標であることを認識した有意義な一日でした。

 来年度も歯科衛生分野に土屋和子先生、歯科技工分野に片岡繁夫先生をお招きし、スタッフが一緒に勉強する「チームの実力アップ」のための例会を2月に開催予定です。来年度は会員だけを対象とした例会になりますので、この機会に是非、歯科医院のスタッフ全員で広島SJCDにご入会頂きますよう、お待ちしております。

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