活動報告

日本臨床歯科医学会広島支部(広島SJCD) 活動報告

2010年 6月広島SJCD総会・例会

2010年6月20日チサンホテルにおいて、広島SJCD例会が開催され、4名の会員発表が行われた。また、特別講演に大河雅之先生をお迎えした。

総会に続いて例会が開かれ、4題の会員発表がありました。

1.高井裕史先生 
「Immediate Function with Guided Abutment for P.L.B and CERED」
2.柳 唯美さん
「矯正治療前の軽度歯肉炎の治療」
3.中野浩輔先生
「上顎大臼歯単独欠損に対してインプラント治療を行った症例」
4.小笠原一行先生
「上顎前歯部における審美について歯肉辺縁にフォーカスをあてて」

1.インプラント治療で、CAD/CAMコンピューターシュミレーションに関する発表があり、今後はCAD/CAMコンピューターシュミレーションとデジタル化への対応が必要になってくることがうかがえた。

2.矯正治療前の素晴らしい口腔内写真によるTBI等の実践は、日々の臨床の大切さが十分伝わった。

3.サイナリストの症例は、とても素晴らしく上顎洞挙上をされていた。臼歯部の補綴を審美的に行うためインプラントサイズについて活発な意見交換が行われた。

4.審美領域における歯肉レベル等診査診断で何を見ているかにフォーカスされた発表で診査診断の大切さが良く理解できた。またGem21を使用したGTRの症例もあり、今後の楽しみな症例であった。

特別講演
大河雅之先生

「審美治療を行う上で、永続性をもたらすために必要な審査、診断」

クラス分けされた多数の症例を提示しての説明は、症例のクオリティーの高さに目を見張る思いであった。トピックスとしてヨーロッパの審美については、世界水準の話でとても印象に残った。また、マイクロスコープをすべて使用されており、これからの歯科診療のあり方を示唆されているようにも思った。

前田秀朗

抄録

髙井裕史

「Immediate Function with Guided Abutment for P.I.B. and CEREC」
医療として、インプラント治療も他の治療と違わず、専門のトレーニングを受けた歯科医師が、経験の深浅に関係なくガイドサージャリーとして施術できるようになってきた。MIの理念と両立した方向性を示す、即時負荷用の暫間アバットメントを使用したガイドサージャリーによる全顎治療の一症例(56歳男性)を反省を交えて供覧したい。

柳 唯美

「矯正治療前の軽度歯肉炎の治療」
矯正治療希望で来院の患者さまの症例で、矯正治療を始める前に、歯周病の初期治療を行ったものです。
軽度の歯肉炎がみられたため、矯正装置装着前の歯肉炎改善を促し、初期治療を行いました。
初診→TBI→SC→経過観察の経緯を、写真を比較し発表します。

中野浩輔

「上顎大臼歯単独欠損に対してインプラント治療を行った症例」
患者は初診時26歳男性。他院にて左上6番のカリエス治療のためにメタルインレーを装着、その後、痛みが取れなくて抜歯をされる。
抜歯をした欠損部位に、インプラント治療を希望されて当院に来院された。
レントゲン、CT等の診断結果、同部の高さが5ミリ程度しかなく患者と相談した結果、ソケットリフトでサイナスを挙上してソケットリフトと同時のインプラント埋入を行うことに決定した。
使用したインプラントは、POIEXの ファイナタイト(HAタイプ)。骨補填剤は、HAリゾルブのオステオゲンを使用した。
4か月の経過後、上部は費用の関係で、ハイブリッドセラミックスを選択した。

小笠原一行

「上顎前歯部における審美について歯肉辺縁にフォーカスをあてて」
現在は、審美障害を主訴として来院される患者さんだけでなく、機能をもとめて来院された患者さんを治療する際にも、治療後には、審美性がもとめられている。当然、そこを達成するためには、診断としての、何が原因で審美性をそこなっているのか、を追求するために、十分な診査が必要である。
また、審美性を獲得する際には、そこには、longevityに対する配慮も必要である。その為には、いわゆる上部構造である、歯を捉えるには、それをささえる骨、軟組織について、考える必要があり、今回は、とくにその軟組織を変えることにより、主訴の改善を達成したケースを見てもらいたい。

※過去の活動紹介
2010年2月21日(日)コンベックス岡山 国際会議場にて公開例会を開催

※過去の活動報告についてはこちらをご覧ください。

※今後の活動情報についてはこちらをご覧ください。