さる2010年12月19日(日)、チサンホテル広島にて広島SJCD公開例会が開催されました。今回のテーマは、歯科衛生士、歯科技工士、歯科医師が一緒に勉強する「チームの実力アップ」でした。この呼びかけにより、51名の参加者の半数が歯科衛生士という状況となりました。
午前の部では4名の広島SJCD会員(歯科医師2名、歯科衛生士1名、歯科技工士1名)によるプレゼンテーションが行われました。画像も美しく見応えのある内容の発表でした。午後からは、歯科衛生士の立場からと歯科技工士の立場からとの2名の講師による特別講演を開催いたしました。
歯科衛生士の立場として、加藤久子先生から「 質を高めるためのデブライドメントのポイント」という演題でご講演いただきました。加藤久子先生は、 マサチューセッツ州デンタルハイジニストライセンスの収得をされ、世界標準の歯科衛生士のパイオニアとしてつとに尊敬を集める存在なのは衆知のことです。先生は、歯科医療はチーム医療であり、チームメンバー全員がそれぞれのスキルアップをすることで、チームとしての患者へのロイヤリティーが高まるということを、海外の歯科事情を交えながら講演いただき、大変興味深いものとなりました。
歯科技工士の立場からご講演いただいた石三晃一先生の演題は、「症例から考える補綴物製作のポイント」でした。石三晃一先生は、 福岡SJCD理事や松風インストラクターを務めておられるスペシャリストです。講演の中に登場した先生のラボの写真は、建物自体にアートを感じるもので、このような感性がナチュラルな補綴物を生み出す原点になっているのではと想像させられました。先生が強調されていた補綴物制作過程におけるコミュニケーションの重要性という点でも、チーム全員が同一の感性を磨くことが大切だなと感じました。
広島SJCDでは、2011年も歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士などの歯科医療チームメンバー全員のスキルアップを目指して、例会や研修コースの開催をはじめ、他団体の開催行事への参加も積極的に行っていく計画をしています。このホームページにアクセスしていただいた全ての皆様のご参加を心よりお待ちしております。
加藤久子先生の特別講演を聴く会場の参加者
1982年 日本歯科学院専門学校卒業
1994年 マサチューセッツ州デンタルハイジニストライセンス収得
1995年 ノースイースタン大学卒業
Forsyth School For Dental Hygienists
アドバンスデンタルハイジーンプログラム卒業
1995年 コミュニュティヘルスセンター勤務
2000年 ニューヨーク州 デンタルハイジニストライセンス収得
2000年 歯科エージェンシー勤務
2001年 デンタルサービス、歯科エージェンシー勤務
2002年~ 歯科エージェンシー勤務
1991年 宮崎歯科技術専門学校卒業
1998年 大阪セラミックトレーニングセンター卒業
1998年 デンタルクリエーションアート勤務
2005年 デンタルライズ開業
2008年 株式会社ライズ設立
福岡SJCD理事、松風インストラクター
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